‘PL-680’ カテゴリーのアーカイブ

TECSUN PL-680(その2)

2015 年 3 月 8 日 日曜日

The SWLing Post のコメントには birdie(小鳥さん)という表現が使われていますが、これは暗にスプリアス(内部ビート)の事を指しております。
書き込まれたコメントから判断して「PL-680ではスプリアス問題が解決されたんだなぁ」と思ってました。
ところがどっこい、以下の動画をご覧ください、これはどう考えてもスプリアスでしょう、960KHzあたり、バーディですバーディ!

ナイスバーディ(^^)なんちゃって

PL-660と比べると、スプリアスの信号強度がほんの少し落ちている事(それでもSメータ振り切ってますけど)、
スプリアスの周波数が安定してる事、(PL-660の時は温度変化と共に950KHz→1010KHzぐらい上にずれていきましたが、PL-680では955KHz→965KHzぐらいです)
以上の点だけは、改善されたと褒めてあげるべきなんでしょうか?
いやいや、そんな馬鹿な話は無いですよね。

スプリアスの高調波については、3倍の2880KHz付近、5倍の4800KHz付近が気になりました。

これ、中国ではどうなのか知りませんけど、日本では立派な「設計不良」ですよ。
外人のオッサンは騙せても、日本のオッサンは騙せません、中国は同じ過ちを何度も繰り返すお国柄なんですね、きっと…

ちょっと専門的な話になりますが、このスプリアスを発生している犯人はDC/DCコンバータなんです、
PLLにはVCOと言って、バリキャップ(可変容量ダイオード)に注入する電圧で、局部発振周波数を制御する回路があります、
バリキャップには比較的高圧が必要なので、元になる基準電圧(約16V)をこのDC/DCコンバータで作っているのです。

直流(低圧)→交流(昇圧)→直流(高圧)の変換を行う際の

交流の周波数=スプリアスの周波数

となっているのが根本的な原因です。

つづく

追伸:年度末でちょっと本業忙しいので、次回のレポは間が空きます

TECSUN PL-680(その1)

2015 年 3 月 8 日 日曜日

あちらの旧正月の休み明けに注文しましたPL-680、香港から無事到着しました。

pl680-00

パッケージはいつものTECSUNらしい箱です、頼り無い中華製ニッケル水素電池4本は別梱包でした

pl680-01

箱の中身は、イヤホン、ワイヤーアンテナ、ACアダプタ、マニュアル、キャリングポーチ、本体でした。

pl680-02

本体フロントパネルです、旧製品のPL-600と同じ金型を使用しコストダウンしたと思われます、ただしボタン類の機能についてはPL-600とは変更された模様。

pl680-03

こちらが本体リアパネルです、受信バンド一覧にはAIRバンドが追加されています。

pl680-04

本体左側面、右側面です。
左側面は、外部ANTジャック、DX/NORMAL/LOCALスイッチ、TREBLE/BASSスイッチ、イヤホンジャック、外部電源コネクタが付いています。
右側面は、同調ツマミ、BFOツマミ、音量ボリュームが付いてます。(同調ツマミだけがエンコーダで、あとはアナログボリュームです)

The SWLing Postでのレポでは、おおむね好評だった本機でありますが、そんな世間の声には決して流されない、日本のラジオに厳しいオッサンの評価、今回はどうなりますでしょうか。。。

間もなく旧正月終わる

2015 年 2 月 22 日 日曜日

あちらの旧正月のお休み、今週26日迄となりました。
さて、どうしたものでしょうか。。。

pl6801
ポチるのは簡単なんだけど・・・

The SWLing Postの記事を見ますと
機種名を伏せて、PL-680とPL-660の聞き比べアンケートをやっておりますが、サンプル音を聴けばどちらがPL-680のものかは解ります。

これらサンプルを聴く限り、PL-680ではAGC周りの改善が有るようです。

(1) ソフトミュート(別名:ダイナミック・スケルチ)の廃止
ソフトミュートとは、受信している信号の強さがある閾値以下になると、自動的に高音をカットするという機能で、
旧来のTECSUNラジオで「ありがた迷惑な機能」として良く話題になりました。
評判が悪かった本機能はPL-680では廃止になった模様です。

(2) AGCリリースレートの改善
これはサンプル音を聴いてそう思うだけで、何とも確信が無いのですが、
従来の製品よりは、AGCのリリースレートをSLOWにしているような気がします、
こうする事で、見かけ上のS/N比が良く聴こえている気がします。

また、同期検波について、サンプルでは弱い信号でも同期が外れる事無く、改善されたように聴こえますが、
同期が外れるのはフェージングや混信の程度など、様々なケースが有りますので、このサンプルだけでは判断出来ないでしょう。

あと、PL-660で有った内部スプリアス(内部ビート)問題が、解決されているのかは不明です。

まぁ、26日まで考えましょう。。。(笑)

TECSUN PL-680

2015 年 2 月 12 日 木曜日

pl680

TECSUNの新製品PL-680です、昨年末あたりからネット上で噂が飛び、ホントに製品として発売されるのか謎でしたが、いきなり出荷が始まったようです。

スペックを見ますと、どうやら「PL-600のリニューアル版」というような位置付けですね、ミドルクラスのマシンで、PL-600と比較すると、エアバンドが追加されただけのような気がします。
PL-660に有ったような同期検波も付いてません。
うむぅ・・・このスペックだと、あまり面白味が無いですね。。。

お馴染みAnon-Co.から買えるみたい(送料込で15000円弱?)ですが、
あちらは明日から2週間は旧正月で、営業はお休みとの事、買う買わないは、少し考えてから決めたいと思ってます。

The Tecsun PL-680 now shipping
http://swling.com/blog/2015/02/the-tecsun-pl-680-now-shipping/

Unboxing the Tecsun PL-680
http://swling.com/blog/2015/02/unboxing-the-tecsun-pl-680/