PLLの精度について考えてみる

PL-600の回路図はネットで簡単に探せます。
PL-660も680も,回路構成としてはこの600と大差は無いと考えます。

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昔のコリンズ方式は第一局発固定、第ニ局発可変(VFO)でしたが、昨今のPLL方式では逆になって、
第一局発可変(PLL)、第ニ局発固定という方式が一般的のようです。

ここで第一局発の精度について考察してみます。

PLLの精度を決定する位相比較の基準周波数は、75KHzのXTAL精度に依存すると考えられます。(回路図上のX3)
まぁ中華製品なので、そんなに高精度の部品を使ってはいないでしょう。

例えばこのXTALの精度を標準的な20ppmだとすると、このPLLで作られる第一局発の精度も同じく20ppmと考えられます、
(ここまでの考え方は合ってますよね。。。)

では10.000MHzのJJYじゃなかった、どこかの国の基準電波にダイヤルを合わせたとして、
自分では10.000MHzジャストの電波を受信しているつもりでも、20ppmずれていたと仮定します。

回路図を見ると、10.000MHz受信時の第一局発の周波数は65.845MHzと読み取れます。
1MHzに対して1ppmあたりの偏差が±1Hzですから、局発の偏差を計算式で求めてみますと、
65.845 × ±20 = ±1316 (Hz)
つまり±1.3KHz程度はずれる計算になります

あくまでも机上計算ですが、これぐらいの誤差が有るラジオで放送を聴いているんですね、改めて再認識です。

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