TECSUN PL-680(その4)

少しでもこのラジオの尖ったところを見付けようと、日夜弄っております。
今夜も前回の受信性能に関する続きを書きます。
まずは、The SWLing Postでほとんど触れられなかった、FMバンドのレポからです。

■FMバンドの受信性能
ボクの家で、本機で受信出来たFM局は、メジャー局とミニFM局を含めて以下11局でした。
FM放送ですからステレオ復調出来ないような微弱局は除外してます、多少ノイズが噛んでもステレオで聞けた局の一覧です。
比較データとしてPL-660とPL-880の受信データも併記します。

ラジオ局 周波数 PL-680 PL-660 PL-880
FM COCOLO 76.5MHz 5+ 5+ 65dbμ
YES-fm 78.1MHz 5 4 09dbμ
Be Happy!789 78.9MHz 5 3 07dbμ
FMちゃお 79.2MHz 5 4 07dbμ
FM802 80.2MHz 5 5 42dbμ
FM HANAKO 82.4MHz 5 5 13dbμ
FM OSAKA 85.1MHz 5 5 50dbμ
NHK FM KOBE 86.5MHz 5 5 19dbμ
NHK FM OSAKA 88.1MHz 5 5 45dbμ
FM KYOTO 89.4MHz 5 4 06dbμ
KISS FM 89.9MHz 5 5 24dbμ

※数字はSメータの目盛、PL-880だけdbμ値
※黒文字はステレオで聞けた、赤文字はモノラルでしか聞けなかった
※使用アンテナは自作室内ヘンテナフォークです

以上の実験から、PL-680のFM受信性能は結構良いのではと思います。

■AGCダイナミックレンジ
どれだけ強い電波を受信しても、音を飽和させずに鳴らせるかといった話です。
ラジオ送信所の近所にお住いの方は切実な問題だと思います。
ボクの場合は、約12Km離れたところにNHK大阪送信所が有ります、決して近所ではありませんが、ここの電波が結構強力なんです。

所持している大半のラジオは、このNHKを受信しても全く問題ありません、しかし残念ながらPL-680では、アッテネータスイッチをLOCALにしないと飽和してしまい、まともに聞く事が出来ません、同じような症状はPL-660にも有りました。

以下はその様子を動画にしたものです。

この事から、PL-680のAGCダイナミックレンジは少々狭く、これはPL-660の血統をそのまま受け継いでいると考えます。
更に注意すべきことは、この問題は短波でも存在するという事、
中波程には顕著に現れませんが、短波でも強力な信号を受信した時に、音が若干飽和気味になります。

つづく

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