New Eton Satellit (その5)

このラジオの実力を評価するにあたり、ただ音が悪いという理由だけで、見落としている部分は無いのか?

今夜はそんな話題です。

★感度
前作G3と比較して、本機の感度については、FM、中波、短波とも特に大きな違いは無く、
あえて申し上げるなら「中波の感度が少し落ちている」と言う程度です。

大阪には高出力なNHKラジオの送信所があります、周波数は666KHzです。
前作G3では中波の感度が高過ぎて、この2倍の高調波(1332KHz)拾ったりしましたが、本機ではそれは無くなりました。

★内部ノイズ
前作G3との比較動画をアップしました。
ラジオには外部アンテナを繋がず、更にロッドアンテナも伸ばない状態での比較です。
丁度、ラジオ日経が弱く入感しておりましたので、その状態を動画に撮りました。

音声を良く聞いてみてください、G3の方はラジオの音声に重なって「ピロピロ」と変な音が聞こえますよね、これが内部ノイズなんです。
内部のデジタル回路、あるいは液晶表示器からのノイズを拾ってこんな音が鳴っています。
その反面、本機の方では、このようなノイズを拾っていないのが確認頂けます。

★ラジオ自体のS/N比
更に、ラジオ自体が発するノイズを見極めるために、ローノイズで知られるDE-1103との比較動画です。
外部ノイズの影響を抑えるため、LED電球ひとつだけで撮影しました。

この比較にはダミーアンテナを使用しました、これはアンテナの心線と網線を50Ωの抵抗で短絡しただけのものです。

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どちらのラジオも、耳で聞いた感じ同じ音量になるよう設定しています。

DE-1103の方は、ローバンドからハイバンドまで「サー」という音で、すこぶる静かです。
※このローノイズがマニアから支持される由縁です。

一方、本機はローバンド部分で「ザザザ」という雑音が目立ちます、
ハイバンドでは幾分静かになりますが、これはハイバンドになる程、感度が落ちるという前作G3の血を受け継いでいるからです。

はて、このノイズは何処から出ているのでしょうか、
内部デジタル回路?あるいはRFやAF回路で使用されている素子から?
当たり前ですが、そんな事は測定器でも無いとわかりませんけど(笑)

今夜の実験で、内部ノイズについては、少なくとも前作G3より良くなっている事が確認できました。

つづく

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