5月頃に中華ラジオTECSUN PL-210を入手しました。
本機はPLL方式のマルチバンドラジオで、感度が非常に良いです、附属ロッドアンテナだけで、主な海外からの日本語放送を問題無く受信出来ます。
外装色も鮮やかな赤色で、すっかりボクのお気に入りになってしまいました。
もう2ヶ月程使用しておりますが、ちょっとした不満も出てきまして小改造してみました。
◆時計精度の改善
このラジオには時計機能も付いており、スリープやアラームなどの機能もサポートされております。
ただし、時計の精度がお世辞にも良いとは言えず(中華品質?)実測してみると1週間で1分以上ずれる状況でした、これでは月差4分以上、年差が1時間ぐらいになりますので、日本の基準では不合格です。
そこで、時計の基準クロック(32.768KHz)のクリスタルを付け替えてみました。
入手したのは精度20ppm(※1)のものです、付け替えるクリスタルの場所は、液晶表示器の下にあります。
クリスタル付け替え後の精度は、1週間で5秒程度、月差20秒ぐらいに改善出来ました。
20ppmのクリスタル、150円ぐらいで手に入る一般的なものです
液晶表示器の周囲の白いテープはホコリ混入よけです
ラジオなんだから電波時計にするとか、ラジオ局の時報で自動補正するとかする機能が欲しいところですが、中華製品にそれを望むのは、酷というものかもね(^^)
※1 常温25℃での精度です、通常クリスタルの温度特性は、25℃を頂点として、それより気温が高くなっても低くなっても、発振周波数は下がる傾向になります。
◆AM外部アンテナ端子
ボクの自宅は鉄筋のマンションで、部屋の中ではAMラジオの電波がほとんど入って来ません。
そんな訳でAM外部アンテナ端子を付ける改造をしてみました。
PL-210には充電端子としてmini USBコネクタが付いていますが、
配線を確認してみますと、1番と5番しか使用されておらず、他は空きピンになっていましたので、空きピンを利用してAM外部アンテナ端子としてみました。
方法としては細いリッツ線風な電線(※2)をバーアンテナに6回程度巻いて、その両端をmini USBの2番、3番に接続します、ただしPCで充電する際の事を考慮し、どちらか一方に1000PFのコンデンサをシリーズに入れて、直流成分をカットしておきました。
バーアンテナはプラのフレームに強力に接着されており、取り外せませんでしたので、フレームごと巻いてみました。
本アンテナ端子を、ベランダの手摺に取り付けたループアンテナ(ミニコンポのおまけで良くあるヤツ)に接続しますと、ウソのようにAM放送局がガンガン入感するようになりました。
※2 これは100円ショップの「イヤフォン延長コード」の被服を剥いた中身の電線を利用しました。