2014 年 9 月 28 日
This radio is a Japanese version of Digitech AR-1733.
The specs of ELPA ER-C57WR are:
FM: 76MHz - 108 MHz / 87.5MHz - 108 MHz
AM (MW): 522 - 1620 kHz (9K) / 520 - 1710 kHz (10K)
SW: 2300 - 26100 kHz
LW: 153 - 279 kHz
AIR: 118 - 137 MHz
500 programmable memory bank
Sleep timer
Manual, auto and preset station search
Battery indicator
Lock button
Requires 2 x A batteries
Dimensions: 128W x 78H x 32D mm
These are the link to articles in my blog.
ELPA ER-C57WR (Unboxing)
ELPA ER-C57WR part 2 (Impression)
ELPA ER-C57WR part 3 (Compared with the PL-606)
ELPA ER-C57WR part 4 (Listen to the air-band)
ELPA ER-C57WR part 5 (Internal board review)
That’s all, Enjoy!
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2014 年 9 月 6 日
「ええ歳したオッサンが、たかがラジオ如きで良く遊びますね」そんな皆さんの呆れた声が、聞こえて来るような気がします(笑)
ところでER-C57WRの液晶窓には「PLL DSP MULTIBAND RADIO」という文字がマーキングされています。
通常、PLLとDSPはまったく異なる回路方式であり、両方の回路が入っているマシンって、あまり聞いた事がありません。
今夜のレポは、PLLなのか、DSPなのかハッキリしなさいという話題です。
★開腹の儀
回路の謎を解くには、やはり中の基板を見てみないと始まりませんよね。
4本のネジを緩めて開腹してみると、本体はフロント側とリア側の2つの部分に別れておりました、このサイズのラジオでは、初めて見る構造ですね。
こちらがフロント側です。
液晶はもちろん、制御回路(CPU基板)は、すべてフロント側に実装されているようです。
こちらの基板は、ごくありふれた回路でしょうから、今回は無視しますね。
こちらがリア側です。
アンテナやDSP、高周波&低周波回路(メイン基板)がリア側に実装されているようです。
ラジオとしての心臓部になる回路です。
★メイン基板
ではじっくり眺めてみましょう、まずはメイン基板表面
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真ん中右寄りあたり(バーアンテナ固定部品の下)にシングルラインのICが見えます、CD7358GSとあります、東芝TA7358Pのセカンドソースで、FMフロントエンド用のICです。
ただし本機では、エアバンドのフロントエンドとして動作しているようです。
こちらはメイン基板裏面です
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基板左下にあるのが Silicon Labs Si4734 皆さん良くご存じのDSPチップです。
そのすぐ右隣にあるIC6は CD9256RG0とあります、東芝TC9256APGのセカンドソースで、DTS用 PLLです。
なるほど、確かに DSP と PLL 両方入ってますね。
でもVCOはどれなんでしょうか?、VCOは普通シールドで覆われてますけど、ちょっとわかりませんね。
基板右下にあるIC5は CD1622C とあります、SONY CXA1622 のセカンドソースで、オーディオアンプです。
★考察と謎解き
基板を見て、おおよその仕組みは理解できました、恐らくこういう事でしょう。
LW,MW,SW,FM → 普通のDSPラジオ
AIR → PLLでMixerを通して周波数コンバート、10.7MHzの中間周波に落としてからDSPへ注入。
まぁ10.7MHzは測定した訳ではありませんので、違うかも知れません。
★帯域幅(フィルタ)再び
Silicon Labs のアプリケーション・ノートを見ると、Si4734で設定可能な帯域フィルタは、6,4,3,2,2.5,1.8,1KHz の7通りでした。
(その3)の記事で「wideでは9KHz、narrowでは6KHzになっているようです」と申し上げましたが、どうやら、ボクの耳はあてにならなかったようです。m(_ _)m
いったい何KHz設定なんでしょうか?
操作説明書に明記して欲しかったですね、朝日電器さん(笑)
元通りに組み上げました、お疲れ様。
さて、5回にわたり ELPA ER-C57WR のレポを書きました。
この辺で、そろそろお開きという事で宜しいでしょうか?
ではでは。。。
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2014 年 9 月 5 日
やはりこのラジオの売りはエアバンドなんですね、きっとそうですよね?
エアバンドとは「航空無線」の事を指します、決して「ゴールデンボンバー」の事じゃありませんので(笑)
エアバンドに関して、ボク自身はあまり詳しくありませんけど。。。
現在の時刻は19時ごろです、さて大阪上空の飛行機はどんな状況かな?
飛行機の運航状況をリアルタイムで確認できるサイト flightradar24 にて
http://www.flightradar24.com/!/
おぉ「飛びます、飛びます!」じゃなかった「飛んでます、飛んでます!」(笑)
エアバンドは「放送」では無く「通信」です、飛行機のパイロットと管制塔のやり取りを傍受します。
悪い表現を使えば「盗聴」とも言えます、えへえへ(・∀・)
日本の法律では、個人的な趣味で通信を傍受するのはOKだけど、通信内容を他人に洩らしたらダメ、という事らしいです。では受信してみましょう。
★スケルチ
航空無線は常に電波が出ている訳では無く、信号は突然入感して、突然消えるものです。
スケルチは、無信号時にスピーカから出る「ザー」という耳障りな雑音を、自動でミュートする機能です。
「AIR SQUELCH」ボタン長押しのあと、上下ボタンで閾値を設定します。
閾値は3~4ぐらいが丁度良いみたいです。
★スキャン
どの周波数で聞こえるのか、まったく知りませんので、上下ボタン長押しでスキャンさせてみます。
ハンカチの角を口に咥えながら「早よ飛んで来いよ~、しゃべれよ~」←アンタは横山たかし師匠か(笑)
おぉ、聞こえます聞こえます、意味わかりませんが、何かしゃべってるわぁ!
この会話の内容(業界用語?)が理解できたら、面白いでしょうね(^^)
良く考えてみたら、エアバンドを受信できる「受信機」や、ハイエンドの「BCLラジオ」は色々存在しますが、どれも結構お高いものです。
ER-C57WRのように手頃なお値段で、エアバンドを受信できるマシンは、ボクの知る限り無いと思います。
そういう意味では、本機は価値有る一品と言えるのかなぁ。
それでは、今夜もこの辺で。。。
つづく
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2014 年 9 月 4 日
以前にもココで書いたと思いますが、DSP方式のマシンは、とことん電波が弱い局を受信するのは苦手です。
デジタル信号処理をしますので、聞こえる/聞こえないの境界(閾値)が割とハッキリしています。
この点については、旧来のアナログ方式に劣る点でもあります。
さて今夜は受信性能について、同クラスのマシンTECSUN PL-606と、軽く比較しながらレポしたいと思います。
皆さんご承知の通り、PL-606については国内メーカのオーム電機から、RAD-S600Nという型番で売られているマシンで、
どちらもDSP方式、単3電池x2本、ほぼ同じ大きさ、価格も同じ6千円台という事で、比較するマシンとしては最適と考えました。
★ロッドアンテナ
長さを測ってみました
ER-C57WRのロッドアンテナは7段で49cm、これに対し、PL-606は同じく7段で55cm、その差は6cmでした。
★Sメータ(感度)
公平に比較するため、リスニングは窓辺に2台を並べ、ロッドアンテナのみで受信してみました。
受信地は大阪で、時刻はJST19時~20時ごろです。
以下の表では、ER-C57WRのSメータは9つ有る目盛の個数を、PL-606はdBμに表示される2桁数字を表します。
【FMバンド】
ラジオ局 |
場所 |
周波数 |
ER-C57WR |
PL-606 |
FM802 |
大阪 |
80.2 |
9 |
56 |
αステーション |
京都 |
89.4 |
3 |
08 |
Kiss FM |
神戸 |
89.9 |
7 |
34 |
【MWバンド】
ラジオ局 |
場所 |
周波数 |
ER-C57WR |
PL-606 |
ラジオ関西 |
神戸 |
558 |
8 |
48 |
ABC |
大阪 |
1008 |
9 |
60 |
KBS京都 |
京都 |
1143 |
9 |
56 |
【SWバンド】いずれも日本語放送
ラジオ局 |
場所 |
周波数 |
ER-C57WR |
PL-606 |
ラジオ日経1 |
千葉 |
9595 |
8 |
45 |
将軍様 |
平壌 |
11865 |
6 |
32 |
KBS |
ソウル |
9805 |
9 |
53 |
CRI |
北京 |
7325 |
9 |
49 |
R.Japan |
茨城 |
9750 |
9 |
45 |
RTI |
台北 |
9735 |
6 |
36 |
最初、ER-C57WRのSメータは超甘めかな?。。。という印象でしたが、こうやってデータを見ると、そうでも無い気がしますね。
2台ともフェージングの谷間等で、片方で聞こえて、もう片方では聞こえない、というような極端な違いは全く感じられず、感度(了解度)はほとんど同じでした。
両方のマシンとも、中身は似たような回路でしょうから、当たり前と言えば当たり前ですね。
★帯域幅(フィルタ)
ER-C57WRの帯域幅は「FM ST.AM BW」ボタンを押す度に、wideとnarrowの2段階切り替えです。
操作説明書には、wideが何KHzで、narrowが何KHz、という記述が有りませんので詳細不明なのですが、
今回、6KHz,3KHz,2KHz,1KHzと4段階の切り替えが可能なPL-606と、音質と近隣局の混信具合を比較しながら、この不明な帯域幅を推測してみました。
その結果恐らく、wideでは9KHz、narrowでは6KHzになっているようです(注:あくまでも耳で聞いた感じですから、違うかも知れません)
マニアなおじさんの希望を言わせて頂けるならば、2段階切り替えなら、ここはwideで6KHz、narrowで3KHzぐらいにして頂きたかったところです。
★スピーカ音質
最初「ER-C57WRのスピーカ音は、高音が結構強調された感じだなぁ」という印象でした、低周波増幅回路の影響なんだろか?
この点がずっと疑問でしたが、上記の帯域幅の推測で納得できました、どうやら、帯域が広めなので高音まで伸びてるという事だったようです。
口径4cm程度のスピーカですが、それなりの低音から伸びの有る高音まで、とても良い音が出てると思います。
国内企業保護の観点から、若干抑え気味に書きました、今夜のレポ(笑)
それでは、おやすみなさい。
つづく
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