2016 年 4 月 10 日
いつも騙されるのお客さん
そろそろまとめますね。
その前にA38-LMSのメーカ発表スペックを再確認しますと、
個体差かも知れませんが、ボクの買ったものは、LWとMWはおおむねスペック通りでしたが、SWが2.9~16MHzでした、
困った事に、25mバンド以上は同調点のピークが甘くなり、前作DE31MSと比較しても、利得がかなり落ちる状況でした。
そんな訳でエレメントを切って短くしてみました。
おぉ、コンパクトになったね!(嬉しくないw)
エレメント長、オリジナルは180cmのところ、50cm切って130cmとしました。
その結果
LW: 250~550KHz
MW: 520~2000KHz
SW: 3.5~20MHz(←スペック通りになったよ~)
エレメントを短くしてみたら、25mバンド以上もDE31MS相当の性能になりました。
【評価結果】
改造はするわ、エレメントは切るわで、もはや製品評価記事の体をなしておりません、
残念では有りますが「$17出してこのA38-LMSを買うぐらいなら、$13.99のDE31MSを強くお勧めします」という評価になります。
A38-LMSは、これだけの手を加えても、DE31MS以上の性能にはなりません。
何度裏切られても、また中華製品を買ってしまうおじさん(^^)
まぁ、今回も遊べたからイイか(笑)
どうもお粗末様でした、ではでは…
カテゴリー: A38-LMS, 中華ラジオ | コメントはまだありません »
2016 年 4 月 10 日
幽霊の正体見たり枯れ尾花
徐々に設計不良が明らかになって来たA38-LMSですが、
本日は「お化けの受信」問題を解決してみます
コントローラ内部基板を追っかけてみましたところ、バッファアンプらしき回路を発見しました。
信号レベルダイヤルの裏側、Q2とあるチップトランジスタ(多分)がそのアンプです。
Q2周辺部分を回路図に起こしてみました(不正確かも知れません)
アンテナ側にFETのプリアンプが有るのに、コントローラ側にまでアンプが必要なんでしょうか?
「お化けの受信」の原因は、この回路がアンプとしてでは無く、どうもミキサーとして働いている模様でした。
【お化け退治】
何だかゴーストバスタみたいですが、中国人技術者の設計思想を全く無視して(そもそも彼らに思想が有るのかも不明ですが…)、このアンプを無効にする改造方法を示します。
(1)チップトランジスタQ2のエミッタ端子を足上げします
↑クリックすると大きくなるサービス中です
こんな風に足を上げます、ちょっとコツが必要です、お手上げにならないようにね(笑)
参考資料:チップトランジスタの端子図 TOP VIEW(また出てきましたね、この図)
(2)RF信号を明示的にバイパスします
↑クリックすると大きくなるサービス中です
赤いジャンパー線でC4とC3間をバイパスしています
以上の改造により「お化けの受信」が無くなりました。
カテゴリー: A38-LMS, 中華ラジオ | コメントはまだありません »
2016 年 4 月 9 日
昨日の再調整で、放送バンド内の「ビート混信」が無くなりました、でもまだ「お化けの受信」問題は残っています。
本日はアンテナ側を分解してみました。
内部基板のハンダ面です
Q1の部品がプリアンプのFETです(型番不明)
内部基板の部品面です
スイッチの左にある大きなコイルはLW用、
その下の小さなコイルはMW用の追加インダクタ、
スイッチの右に有るのが同調用のバリキャップです。
【ノイズ対策】
この手のループアンテナを設置する場合、半ば常識となっておりますが、皆さん良くご存じのパッチンコアを使用します。
パッチンコアと言っても大小いろいろ有りますが、アンテナ線を6回~8回程度巻けるぐらいの、少し大きめのものを使います。
パッチンコアはアンテナ直下に入れるのが効果的です、たったこれだけでパルス性のノイズが劇的に遮断出来ますよ。
A38-LMSのアンテナ部分って、何かに似てると思ったのですが、ループタイみたいですね。
ネクタイ代わりに首に巻いて出勤したらウケるかも、
でも出勤途中で職務質問されないように気を付けないとね(笑)
カテゴリー: A38-LMS, 中華ラジオ | 2 件のコメント »
2016 年 4 月 8 日
そんな訳で、早速分解してみました。
まずはコントローラ側から
内部基板の部品面です
赤矢印で示したコイルは後で再調整しますよ~
内部基板のハンダ面です
【コントローラ再調整】
昨日のレポで書きました通り、DC-DCコンバータの発振周波数が2410KHzでは非常にマズイので、2800KHzに再調整します、なぜマズイのか?理由は後述しますね。
上の画像で示した、内部基板上のコイルを、調整ドライバでコアが抜ける方向に回し、発振周波数を2800KHz付近にします。
「測定器が無いので周波数確認出来ないよ~」って言ってるそこの貴方、部屋の中に、無駄に沢山の短波ラジオが転がってるでしょうが、それを使えばイイんですよ(^^)
【解説】
誰が言ったか知らないけれど、DC-DCコンバータの発振周波数は2800KHz付近が良い、という書き込みをどこかで読んだ覚えがあります。
なぜ2800KHzなの?…
その理由を探るべく、Excelでサクっと資料作ってみました。
(図1)クリックすると大きくなりますよ
周波数がオリジナルの2410KHzだった場合、短波帯の各放送バンドとの関係を示したグラフです。
上の赤い縦線で、基本波、2倍波、、、10倍波までの高調波を示しています。
いくつかの高調波が、放送バンドと被っているのがご理解頂けると思います、これは「ビート混信」というカタチで現れてきます。
(図2)クリックすると大きくなりますよ
周波数が2800KHzだった場合のグラフです。
どの高調波も放送バンドと被っていません、普通に短波放送を聴く場合は「ビート混信」に悩まされる事がありません。
こうやってグラフに描いてみると、2800KHz付近が良いという根拠が見えてきますね。
カテゴリー: A38-LMS, 中華ラジオ | コメントはまだありません »