The SWLing Post のコメントには birdie(小鳥さん)という表現が使われていますが、これは暗にスプリアス(内部ビート)の事を指しております。
書き込まれたコメントから判断して「PL-680ではスプリアス問題が解決されたんだなぁ」と思ってました。
ところがどっこい、以下の動画をご覧ください、これはどう考えてもスプリアスでしょう、960KHzあたり、バーディですバーディ!
ナイスバーディ(^^)なんちゃって
PL-660と比べると、スプリアスの信号強度がほんの少し落ちている事(それでもSメータ振り切ってますけど)、
スプリアスの周波数が安定してる事、(PL-660の時は温度変化と共に950KHz→1010KHzぐらい上にずれていきましたが、PL-680では955KHz→965KHzぐらいです)
以上の点だけは、改善されたと褒めてあげるべきなんでしょうか?
いやいや、そんな馬鹿な話は無いですよね。
スプリアスの高調波については、3倍の2880KHz付近、5倍の4800KHz付近が気になりました。
これ、中国ではどうなのか知りませんけど、日本では立派な「設計不良」ですよ。
外人のオッサンは騙せても、日本のオッサンは騙せません、中国は同じ過ちを何度も繰り返すお国柄なんですね、きっと…
ちょっと専門的な話になりますが、このスプリアスを発生している犯人はDC/DCコンバータなんです、
PLLにはVCOと言って、バリキャップ(可変容量ダイオード)に注入する電圧で、局部発振周波数を制御する回路があります、
バリキャップには比較的高圧が必要なので、元になる基準電圧(約16V)をこのDC/DCコンバータで作っているのです。
直流(低圧)→交流(昇圧)→直流(高圧)の変換を行う際の
交流の周波数=スプリアスの周波数
となっているのが根本的な原因です。
つづく
追伸:年度末でちょっと本業忙しいので、次回のレポは間が空きます