ここまで、TECSUNのPLLの精度について考察をしてみました。
何でこんな記事を書いたのかと言いますと、先日購入したPL-680の周波数が、数百Hzずれているのではないか?という懸念が湧いてきまして、
もちろん測定器も無く、あくまでも耳で聴いた感覚で申し上げております。
まぁ、ずれていたとしてもボクの感覚では、-500Hzまではずれてはいないと思っています。
この程度のずれで、わざわざ開腹してトリマを調整する意味が有るのか?
前回の記事で例に示したような「冬の北海道の屋外で受信する」というシュチエーションは実際あり得無いでしょう(笑)
春夏秋冬、室内で使用するものとして、室温の範囲としては30℃~15℃としてみて、前回紹介した、多摩デバイスさんのページにあった式を参考に、
20ppmと仮定したXTALの温度特性カーブを
△F = -0.032 × ℃ × ℃(ppm) Typical
として、30℃~15℃の 値を代入し、求められたppm値と65.845を掛けて求めた、第一局発周波数偏差[Hz]を表にしてみました(小数点以下切り捨て)
室温[℃] | 20ppmと 仮定した偏差[Hz] |
30 | -52 |
29 | -33 |
28 | –18 |
27 | -8 |
26 | -2 |
25 | 0 |
24 | -2 |
23 | -8 |
22 | –18 |
21 | -33 |
20 | -52 |
19 | -75 |
18 | -103 |
17 | -134 |
16 | -170 |
15 | -210 |
この表を眺めてみますと、神経質に調整しても意味が無いように思えてきました。開腹するのは先延ばしにしますね(笑)