自分でも何故だかよくわかりませんが、今年は中華ラジオを何台か買いました、
中国製品の代名詞は「安かろう、悪かろう」です、ハッキリ言いまして、ほとんどの中華ラジオは出来が悪いです(←オジサン言い切ってますよw)
その中でも、マニアの間で比較的好評価を得ているDE1103というラジオを、ちょっと前に入手しました。
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早速ですが、このラジオの駄目なところは
(1)びっくりするような無骨なデザイン
(2)これは使いづらい、選局と音量調整のツマミが共用
(3)何ですかコレは、横一直線に並んだ数字キー
(4)エェ冗談でしょ?局メモリ番号が16進数です(00h~FEh)
(5)ピークが潰れたような、何かスピーカーの音が歪んでない?
という具合に製品の設計自体に、越えられない文化の壁を感じるラジオであります。
じゃあこのラジオ、まったく駄目かと言うと、実はそうでは無くて、受信性能が凄く良いんですよ、
感度が良いと言うか、SN比(信号とノイズの比)が良いと言うか、弱い電波でも明瞭に聴こえるんですよね、
これが、たかだか5~6千円で買えるラジオかと思うぐらい、受信性能が良いんですよ。
そんな訳で、結構ボクのお気に入りのラジオになってしまいました(^^)
それで駄目なところ(1)~(4)については慣れるしかありませんが、
(5)に関しては、以下のサイトに素晴らしい情報がありましたので、ボクも音質改善にチャレンジしてみました。
中華ラジオがやってきた ~DE1103後編
この記事では、数点の部品を交換されていますが、どうも改造のポイントとしては、
R219だけ交換すれば良いのではと思われます
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目的のR219はメイン基板の裏側にあります
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パーツ箱の中を探すと、10KΩのチップ抵抗の在庫がありました、ラッキー
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チップ抵抗はピンセットが必要なぐらい、こんなに小さいんですよ
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ボクの本業である「指先の魔術」を使い、R219交換は無事成功です
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交換後のR219アップです
しかし良く見ると雑な基板ですねw、中国ではチップ部品も、手ハンダ実装なんでしょうか?
※自動実装より職人の人件費の方が安い?
※手実装は自動実装より信頼性1桁落ちるんですけどね
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R219交換により音質改善されたDE1103、スピーカからの音は、柔らかく落ち着いた音質になりました、これなら合格です(^^)
あと、駄目なところ(4)の件ですが、ここでちょっと補足説明しますと、
DE1103の局メモリは、以下の図のように00h~FEhの、合計255メモリあります。
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この図で色分けしている部分について
ブルー部分 → 上位&下位とも0~9で表記できる領域(計100メモリ)
イエロー部分 → 上位か下位、または両方に A~Fが含まれる領域(計155メモリ)
ブルー部分の局メモリについては、フロントパネルの数字キーで、直接呼び出す事が可能な領域です、通常はこの部分のみ利用した方が、使い易いのではと思います。