‘心の隙間’ カテゴリーのアーカイブ

ICF-SW7600GR

2013 年 2 月 9 日 土曜日

昨年あたりから円高の関係もあって、安い中華ラジオを何台か入手し「安かろう悪かろう」とか馬鹿にしながらも、それはそれで楽しんでいるわけですが、
やはり Made in JAPAN のラジオが欲しくなりまして一念発起、SONY ICF-SW7600GR(並行輸入版)を入手しました、
購入にあたって、同じくSONYのアクティブアンテナAN-LP1も同時に購入しました。

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箱は想像したよりコンパクトでした、並行輸入版なのですべて英語表記のパッケージです

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中身はこんな感じ、付属品が色々同梱されています、後ろの丸いのがアクティブアンテナです、室内の窓ガラスなどにぶらさげて使用します

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本体はこんな感じ、コンパクトながらもずっしりとした筐体、細かい部分の仕上がりは、やはり日本の工業製品で芸術品とも言っても良いぐらいです、中華が逆立ちしても真似の出来ない日本の技を感じます

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こちらはアクティブアンテナのコントローラです、右下のダイヤルで受信するメータバンドを指定します、受信アンプが軽く入っているようです、コンパクトなアンテナの割りに高感度で満足のいくものです

そんな訳で、一流?の道具が揃いましたので、ほぼ40年前の学生の頃の気持ちに戻ってBCLを再開します。
今はインターネットの時代です、もう短波ラジオの時代ではありませんが、BCLという文化が化石になる前に、最後に一花咲かせたいです(^^)

DE1103故障修理

2013 年 1 月 26 日 土曜日

手持ちの中華ラジオの中で、一番お気に入りの DEGEN DE1103 、まだ手に入れて3ヶ月程なのに早速故障してしまったようです。

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症状としては

(1) 本体でニッケル水素電池をフル充電出来なくなった(本体液晶のバッテリ残量計で見る限り)
(2) 別の充電器で満充電にしたニッケル水素電池を入れても、バッテリ残量計がフルにならない
(3) バッテリ運用時間が極端短くなった(3時間程度でバッテリ切れになる)

それで調べてみたところ、本体DCジャックが接触不良だったのと、その影響で保護ダイオード2D3が飛んでしまっていたようです、ふむぅ~。

(保守部品について)
早速保守パーツを探したところ、
まずDCジャックは、ホシデンHEC3600-016110で、これは大阪の千石電子で入手できました、
あとダイオード2D3は型番不明でしたので、一般的なIS1588を使うことにしました

(部品交換作業)
基板にキズを付けないように、ハンダ吸取機などを使い、慎重に不良部品をはずします。
コツとして、DCジャックのような部品は、ニッパでモールド部分を破壊しながら、ピンをひとつずつ抜いていけばキレイに除去できます。
ほら、こんな風にキレイに取れました

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最後に、手配した部品と交換します。
ほら、こんな感じで修理完了しましたよ(^^)

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以上の修理作業により、元通りDE1103が正常に動作するようになりました

2012年の総括(その2)

2012 年 12 月 30 日 日曜日

自分でも良くわかりませんが、今年はラジオを結構な台数買いました。
実を言うと、70年代ごろにBCLブームというのが有りまして、
当時ボクも興味が有ってPanasonicのクーガ115だったかな?、
親から買ってもらったラジオで結構楽しんでいました。
何かのきっかけで、その頃の記憶が蘇ったんだと思います。←何か記憶喪失の老人みたいですがw

じゃあ、今年買ったラジオを並べてみますか。

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DEGEN DE1103(左上)
つい最近「音質改善」の記事を書きました、無骨なデザインのラジオですが、値段の割りに受信性能が良く、
最近一番良く使っているラジオです、MWの感度は良い方です、電波の強い局でも飽和すること無く聴けます、
短波も低いバンドから高いバンドまで良く聴こえます、SN(信号対ノイズ比)が良いです、
WIDE/NALLOWフィルタ切り替えもそこそこ効果あり、SSBはBFOなので合わせるのにちょっとコツが必要、FMも高感度です。
外見じゃなく中身で勝負派の方にお勧めのラジオです。

Grundig G3 Globe Traveler(右上)
こちらはDEGEN DE1106のOEM版?で、製造メーカは1103と同じくDEGEN社です。
一応DEGEN社のフラグシップモデルという事で、SSB(BFOじゃない)対応、同期検波付きと、かなり力の入ったラジオ、
筐体はマットな仕上げになっており、デザインもまずまずカッコイイです。
でも受信性能はちょっと問題が有りまして、まずMWは感度高過ぎですね、電波の強い局は飽和するわ、2倍の高調波を拾うわ、
ATTを中にして聴く事が多いです、短波は低いバンドはまずまずですが、高いバンドの感度は低めのように思います、FMは普通です。
それからスピーカからの音が、シャリシャリし過ぎで頭が痛くなります。
特にMWの同期検波時、バックで強力な局のオバケが聴こえますね、
まぁ、色々問題の有るラジオですが、トータルでは合格点なのかな。

TECSUN PL-660(下)
TECSUN社のフラグシップモデルという事で、期待して購入しましたが、内部スプリアスが結構出てますね。
特にMW帯の950KHzあたりに強力なスプリアスが出てます、嫌らしいのはスプリアスが温度変化と共にFズレする事です。
折角のSSB対応、同期検波付き、MW、短波、FMの受信性能も良く、スピーカからの音質も良いのに、この点だけが頂けません。
この内部スプリアスが無ければ、上の2機種と性能比較してもトップクラスのラジオと思います。

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TECSUN PL-210(左上)
赤いカラーが印象的なコンパクトラジオ、このサイズのラジオとしては受信性能はかなり良い方、
バーアンテナが短いのでMWはまぁまぁの感度、短波もそこそこといったところ、
海外の日本語放送を聴くぐらいでしたら充分でしょう、FMは結構高感度だと思います。
充電端子は mini USB コネクタになっています、空き端子を利用して、外部アンテナ接続もできますよ。
ボクの改造記事参照

ELPA ER-21T(右上)
お近くのホームセンタで買えるラジオ(2500円ぐらい)値段の割りにアナログチューニング・デジタル表示、
アナログなので多少Fズレは有りますが結構遊べます、でも短波はやっぱりオマケ程度です、
でも中国Iとか韓国、北朝鮮、ロシアの日本語放送ぐらいなら、問題無く聴けます。
単3電池x2本で結構長時間もちますので、防災用ラジオとしても最適カモ。

TECSUN PL-310(左下)
あぁ段々疲れてきました、もうちょっとお付き合いを。
このラジオはDSP方式と呼ばれるもので、普通のラジオと比べると、とことん電波の弱い局(DXって言うの?)の受信には向いておりません、
でも普通のラジオ局を聴く分には何も問題無く、信号がデジタル処理されていますので、SN比の良さげな音で聴くことが出来ます。
ただこのラジオ、ボタン類が頂けません。ボタン反応が鈍かったり、接触不良っぽいことが良くあります、
コストダウンの為にタクトスイッチを使っておらず、この点が残念なラジオです。

TOSHIBA TY-SPR1(右下)
このラジオだけ国産有名メーカ(と言っても製造は中国ですが)AM/FMのみ2バンドで短波は有りません、
俗に言う通勤ラジオですが、SONYやパナの同製品と比較しても、値段が半分ぐらいで結構頑張っています。
特筆すべきは、普通FMを聴く時はイヤフォンを挿さないと聴こえませんが、このラジオはイヤフォン無しでも聴こえます、
Yシャツの胸ポケットとかに入れておくと、人体がアンテナ代わりになるような、工夫がされているように推測しています。
音は小さいですが、スピーカで聴くことも出来、なかなか良いラジオだと思います、さすが東芝(^^)

以上、だらだらとご紹介いたしましたが、今回紹介しましたほとんどのラジオは「中華ラジオ」と呼ばれているもので、
要するに「安かろう、悪かろう」なんですが、ボクの記事で「自分も欲しい」という方がいらっましたら、一言、
中国のshopは止めた方が良いですよ、箱がボコボコで届くわ、付属品が不足してるわ、ロクな事がありません。
できれば、値段が少しだけ高いですが、ebayなどで香港のshopから購入される事ををお勧めします。

以上、ご清聴誠にありがとうございました。

DE1103の音質改善

2012 年 12 月 22 日 土曜日

自分でも何故だかよくわかりませんが、今年は中華ラジオを何台か買いました、
中国製品の代名詞は「安かろう、悪かろう」です、ハッキリ言いまして、ほとんどの中華ラジオは出来が悪いです(←オジサン言い切ってますよw)
その中でも、マニアの間で比較的好評価を得ているDE1103というラジオを、ちょっと前に入手しました。

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早速ですが、このラジオの駄目なところは

(1)びっくりするような無骨なデザイン
(2)これは使いづらい、選局と音量調整のツマミが共用
(3)何ですかコレは、横一直線に並んだ数字キー
(4)エェ冗談でしょ?局メモリ番号が16進数です(00h~FEh)
(5)ピークが潰れたような、何かスピーカーの音が歪んでない?

という具合に製品の設計自体に、越えられない文化の壁を感じるラジオであります。

じゃあこのラジオ、まったく駄目かと言うと、実はそうでは無くて、受信性能が凄く良いんですよ、
感度が良いと言うか、SN比(信号とノイズの比)が良いと言うか、弱い電波でも明瞭に聴こえるんですよね、
これが、たかだか5~6千円で買えるラジオかと思うぐらい、受信性能が良いんですよ。
そんな訳で、結構ボクのお気に入りのラジオになってしまいました(^^)

それで駄目なところ(1)~(4)については慣れるしかありませんが、
(5)に関しては、以下のサイトに素晴らしい情報がありましたので、ボクも音質改善にチャレンジしてみました。

中華ラジオがやってきた ~DE1103後編

この記事では、数点の部品を交換されていますが、どうも改造のポイントとしては、
R219だけ交換すれば良いのではと思われます

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目的のR219はメイン基板の裏側にあります

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パーツ箱の中を探すと、10KΩのチップ抵抗の在庫がありました、ラッキー

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チップ抵抗はピンセットが必要なぐらい、こんなに小さいんですよ

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ボクの本業である「指先の魔術」を使い、R219交換は無事成功です

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交換後のR219アップです
しかし良く見ると雑な基板ですねw、中国ではチップ部品も、手ハンダ実装なんでしょうか?

※自動実装より職人の人件費の方が安い?
※手実装は自動実装より信頼性1桁落ちるんですけどね

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R219交換により音質改善されたDE1103、スピーカからの音は、柔らかく落ち着いた音質になりました、これなら合格です(^^)

あと、駄目なところ(4)の件ですが、ここでちょっと補足説明しますと、
DE1103の局メモリは、以下の図のように00h~FEhの、合計255メモリあります。

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この図で色分けしている部分について

ブルー部分 → 上位&下位とも0~9で表記できる領域(計100メモリ)
イエロー部分 → 上位か下位、または両方に A~Fが含まれる領域(計155メモリ)

ブルー部分の局メモリについては、フロントパネルの数字キーで、直接呼び出す事が可能な領域です、通常はこの部分のみ利用した方が、使い易いのではと思います。