さぁ、いよいよこのシリーズもこれで最終回です(←えっ、シリーズ物だったの?)
今回の一連の作業で、Palm Pre Sprint版を日本国内で使用する際の「アクティベーション」「Palm Profile」に関わる問題は、回避出来る事が証明されました。
今年9月ごろリリースと噂されるUMTS(Palm Pre EU版)を待ち切れず、誰よりも早くwebOSを体験したい方にも、これで道が開けた訳です。
さて、シリーズ最終回では、現状で残された研究課題や、懸念事項等を列挙してみたいと思います。
■アクティベーションの謎
そもそも「アクティベーション」って何なのでしょう?、何かの宗教儀式ですか?
ボクの知る限り「アクティベーション」という言葉が一般的になったのは、iPhoneの時からだと思っていますが。
Palm Preにおける儀式のやり方はココに詳しく書かれております。
このページを見ますとMEID(メイドじゃありませんよ)を入力して、「英語」か「スペイン語」の言語選択をすれば、儀式が無事完了となります。
MEIDというのはマシンの個体番号のようなモノで、キャリアによっては、ESNやIMEIとか呼ばれるモノと同様です。
入力されたMEIDが正しい番号か?、このチェックはおそらくSprint網側で行なっているのでしょう、
このチェックに合格すると、Preの不揮発性メモリの何処かに、アクティベーション済みフラグが立ちます。
このフラグが1度でも立つと、ファームウェアのアップディト程度では、初期化される事は有りません。
これは、関野さんの報告や、ビザビさんのblogなどから推測出来ます。
今のところ、日本国内に有る数台のPreは、すべて米国内での儀式が済んだ、つまり、フラグが立ったマシンです。
このシリーズで何度も登場したアイルランドの青年も、彼がWWDC(リンゴの集会)で渡米した時に、フラグを立てているハズです。
では仮に、儀式の済んでいない未開封新品を、つまり、フラグが立っていないマシンを、そのまま日本へ持ち込んだらどうなるでしょう?
もちろん、このようなマシンでも、本パッチは有効のハズです。
でも、今回のパッチは、あくまでもアクティベーション画面をバイパスさせるだけの機能です、無理矢理フラグを立てる事は出来ません。
フラグが立っているマシンと比較して、将来的に挙動が変わってくることも予想されます。
■バージョンアップの問題
今回のパッチは、作業手順を見れば、複雑怪奇に見えるかも知れません。しかしながら、やっている事はJavaScriptを書き換えただけの事なのです。
このパッチを当てますと、つまり、ROM焼きしますと、Preのファームウェアは初期バージョン(v1.01?)に戻ります。
現在、Preの最新ファームウェアはv1.0.3です、アップディトしたらどうなるのでしょう?また「Palm Profile」の画面で止まるかも知れませんね。
これはやってみないと、ボクにも結果が読めません。
「バージョンごとのパッチ対応が必要」というような事態は避けたいものです。
■マシン入手性の問題
「Sprint版でも構わないので、Preを入手したい」と思ってらっしゃる方、結構おられるのではないでしょうか?(ボクもその一人)
現在のところ、確実に入手できる購入先が無いんですよね~(ebayや、国内の高いトコ、怪しいトコは除く)
京都の某ショップの方にも聞いてみましたが、今のところ仕入れ困難みたいです。
おそらく大阪の某ショップも、東京の某ショップも、事情は同じでしょうね。
さぁさぁ困りましたよね・・・
■パッチ作業性の問題
昨日、関野さんにお願いした件ですが(差分ツールの件)
「もうちょっと国内ユーザーが増えて来たら考えます」との事でした。
そのような訳で、暫くはBBS通りの手順で、さぁさぁ、ショップの威信をかけて、店長さんガンバッテくださいね~。
以上で「Palm Pre Sprint版用パッチ」シリーズの記事を終了します。
皆様、数日間に渡るご清聴、誠にありがとうございました m(_ _)m