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New Eton Satellit (その4)

2014 年 12 月 22 日 月曜日

あなた変わりは無いですか?、
読んでもらえぬレポートを、寒さ堪えて書いてます(←どうしたん?)

さて、今夜はユーザビリティ(使い勝手)に関するレポです。

★同調ツマミ
同調ツマミをグルグル回して珍局をハントする、これぞBCLの醍醐味であります。
本機の同調ツマミは、前作G3より大きくて厚みの有るものになっています、
ツマミを回すと心地良いクリック感が有ります。

また、このツマミはプッシュスイッチにもなっており、押し込む度にSTOP-FAST-SLOWと、周波数ステップを変更出来るようになっています。

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【周波数ステップ】

 バンド    FAST    SLOW  
FM 100K 10K
LW 3K 1K
MW 9K 1K
SW 5K 1K
AIR 25K 1K

それからSSB受信時のみ、SLOWモードでツマミをもう一度押し込む事で、FINEチューニングモードとなり、±1KHz(10Hzステップ)の微調が出来るようになります。
これは一見便利なようですが、例えばアマ無線を聞く場合など、同調ツマミを何度も押し込んで切り替えねばならず、使い心地は悪いです。

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★局メモリ
本機の局メモリは100バンクx7局で、合計700局のメモリが可能です。
更に、各バンクごとにラベル(名前)も登録可能で、大変便利にメモリ管理を行う事ができます。
ラベルは英数記号が使え、最大8文字迄です。

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★スキャン機能
スキャン機能は前作G3でも有りましたが、なぜかAIRバンドだけはスキャン出来ないという悲しい仕様でした。
本機ではようやくAIRバンドもスキャン可能となり、おまけにスケルチも付いてきます。
まぁ実際問題、スキャンも出来ないAIRバンド受信機なんて、実用性ゼロですよね(笑)

スケルチはOFFまたは1~5で閾値の設定が可能です。

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★液晶バックライト
昔のモノクロ液晶を分解して、中の偏光板を裏表ひっくり返せば、本機のような白黒反転液晶が出来上がります。
他社製品が、このような液晶をあまり採用しない理由は、バックライト制御方法に一工夫必要だからです。

話を戻しまして、本機のバックライト制御方法、ちょっと腑に落ちず、イマイチ関心しません。
バックライトの明るさは、LIGHTスイッチを押す度に、明るい-普通-暗い-OFF の4段階切り替えです。

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ここは普通の人なら

【ラジオON時】暗い
【ラジオOFF時】OFF

と設定したいところですが、これが不可能で、
つまり、ラジオON時とOFF時は別々の設定に出来ないんです。

【ラジオON時】暗い と設定すれば
【ラジオOFF時】暗い

となってしまうんです
何とラジオを切ってもずっと暗く光ってるんですよ、電池勿体無い(笑)

もちろんLIGHTスイッチを操作すればOFFには出来ますけど、
Eton社は、何でこんな仕様にしたのでしょうか…

夫「Etonの責任者出て来い!」
妻「あんた、ホンマに出て来はったら、どないするねん!」
夫「謝ったらしまいや。。。お母ちゃんゴメン」

つづく

New Eton Satellit (その3)

2014 年 12 月 21 日 日曜日

Eton社のフラグシップモデルとも噂されている本機でありますが、
このクラスのラジオになりますと、幾つかの混信除去機能が装備されているのが普通です。

混信除去はラジオにとって重要な機能であり、この機能の良し悪しがラジオの評価を決める、と言っても過言ではありません。

★同期検波
もう既に情報をお伝えしてます通り、本機の同期検波はPL-880と同様「インチキ同期検波」です。
本来の同期検波とは、送信機で変調時に使われたものと位相が同期する搬送波を、受信機側で何らかの方法で擬似的に作り出し、これを使って検波することで、中心周波数の上側または下側帯域をスッパリと切り捨てる機能を指します。
つまり、検波後に音質が変わること自体インチキなのです。

本機の同期検波の様子は、以下の動画でご確認頂けます。
皆さん、どうぞガッカリして下さい(笑)

★帯域フィルタ
前作のG3のフィルタは、WideとNarrowの2段階しか選択出来ませんでしたが、
本機の場合は、より多くのフィルタ選択が可能になっています。

まず、通常AM受信時のフィルタは以下の5通り
6KHz、4KHz、3KHz、2.5KHz、2KHz

同期検波時、SSB受信時は以下の6通り
4KHz、3KHz、2.2KHz、1.2KHz、1KHz、500Hz

フィルタ切り替えはWIDE/NAR上下ボタンで選択します。
まだ開腹してませんけど、フィルタ機能は間違い無くDSPを使用してますね。
トリプル・スーパーヘテロダインかな?

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★RFアッテネータ
本機のアッテネータは、左側面にDX/LOCAL切り替えスイッチとして実装されています。
ただしアッテネータと呼べる程の減衰量はありません、感覚的にはLOCAL側で-20bB程度でしょうか…

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うむぅ~、丸2日間リスニングしましたが、このラジオは音が悪いですねぇ…。
だんだん気になってきました、音質改善したら化けますかね?(←誰に聞いてるんだ)

つづく

New Eton Satellit (その2)

2014 年 12 月 20 日 土曜日

音悪い!、了解度悪い!、操作性悪い!、あ~スッキリした(^^)
それでは New Eton Satellitのレポ(その2)を書きますね。

★前作Grundig G3
勝手にGrundig G3を前作と決めつけてますが、本機とG3の仕様は悉く類似しているどころか、フロントパネルのボタン配置も同じです、
ほぼ間違い無く本機のOEM元は DEGEN と考えられます。
後継機としてリリースした以上、以前よりも良くなってないとお話になりません、世の中とはそういうものです。

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★音質
前作G3の音質は、言葉で表現すればシャリシャリで高音過ぎ、暫く聞いていると頭が痛くなるような、とても長くは聞いてられない酷い音質でした。
※この問題は、DE-1103で行ったような音質改善の改造で、やっと普通の音にしました。

本機の音質はG3程醜くありませんが、お世辞にも良い音質とは思えません。何と表現すれば良いか…、何となくザラザラした音なんですよね。
FMではさほど気が付きませんが、中波や短波を聞くと、明らかに高音部が歪んでいるような音がしています。
※おそらく本機も後日、開腹して改造する事になるんでしょうね。

短波を比較リスニング中、本機で聞いた時に「やけにノイズが多いな…」と感ずる場面がありました。
ノイズじゃなくて高音歪みだったかも知れませんが、これは、もう少し使い込まないと結論出せません。
以下の動画は、本日のKBS受信状況です。

★音量調整
前作G3の音量調整は、上下ボタンでデジタル的調整、これはこれで良いのですが、自分好みの微妙な音量にピタリと合わない時が有り、ちょっと不満でした。
それに比べ、本機では昔ながらのアナログボリュームに変更されています、長く使うとガリってくるでしょうが、ボクはこちらの方が好きです。

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★音質調整(カタログに偽り有り)
カタログの誤植じゃ済まない問題だと思うのですが、ボクはちゃんと見てますよ。
問題はカタログの FEATURES の部分、

・Electronic/volume/treble/bass control

ここにはハッキリと「電子的な音量/高音/低音のコントロール」と書かれてますよね、
ところが実機ではこの機能が無いんですよ、特に高音/低音のコントロールは、ボクも楽しみにしていた機能だけに少し腹立たしいです(怒)

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さて、今回のレポは「音」に関する事ばかりになりましたが、ボクは「音」がラジオで一番大事な要素だと考えます。
こうやって何台も何台もラジオを買い続けるのは、FMにせよ、中波にせよ、短波にせよ、
自分にとって一番心地良い音でラジオを聞きたい、という願望が根底に有るんです。

つづく

New Eton Satellit

2014 年 12 月 19 日 金曜日

ずっとメーカ出荷保留になっておりました、Eton Satellit が、本日やっと到着しました、おそらく日本初上陸だと思います(^^)

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まずパッケージからご覧ください、思ったより薄い紙の箱でした、高級感は無いですね。

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箱の中身は、キャリングポーチ、ACアダプタ、マニュアル、本体でした。

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こちらが、本体リアパネルです、後ろにせり出したようにロッドアンテナが取り付けらています、少し変わっていますね。

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本体右側面、左側面です。
右側面は、同調ツマミ、音量ボリューム、LINE IN/OUTジャックが付いてます。
左側面は、外部ANTジャック、DX/LOCALスイッチ、イヤホンジャック、外部電源コネクタが付いています。

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別途、単3電池が4本必要です、液晶表示器はオレンジ色でお洒落ですね。では、早速リスニング開始であります。ラジオに厳しいオッサンの評価はどうなりますか。。。(笑)