先週でしたかdocomoのN-06Aの白ロムを入手しまして、色々と試してみたレポートを書きます。
このN-06Aはガラケーなんですが、無線LANのアクセスポイントにもなるという、変わりダネのマシンであります。
◆通信アダプタとしての評価
N-06Aは、無線LAN、BT-DUNで通信アダプタとして機能します。
(もちろんケーブル接続でUSBモデムとしても使用可能です)
以下に「FOMAカード」と「通信電池」を使った場合の実験結果を表にします。
|
FOMAカード |
通信電池 |
無線LAN |
〇 |
× |
BT-DUN |
〇 |
〇 |
【評価】
(1)無線LANアクセスポイントと言っても、1台しか接続出来ません、PocketWiFiみたいに5台とか接続出来れば良いのに。
(2)無線LAN経由で通信電池が使えないのはガッカリ。
◆SIP端末としての評価
N-06Aは、無線LANのSIP端末としても利用可能で、企業の内線電話端末や、
skypeなどのインターネット電話端末として利用可能です。
以下に企業の内線電話として使用する場合の運用例を示します。
・エコーテスト
指定番号をダイアル「エコーテストを開始します」というアナウンス後、自分の話した声がエコーバックされ、
音声遅延や通話品質をチェック出来る。
・外線発信
通常は「0」発信で外線に接続される、もしくは市外局番からダイアルする。
・内線呼出
2桁~4桁程度の内線番号をダイアル、ただし「0」or「1」で始まる番号は通常割り当てない。
※「110番」とか「119番」とかいう内線番号は紛らわしいので、通常は使用しない。
・取次転送
予め内線特番に、内線番号と担当者のリストを登録しておく、これがビジネスフォンで言うところのラインキーとなる。
かかって来た電話を取り次ぐ場合は
(1)[機能]-[内線特番]でリストを表示し、担当者を選択
(2)担当者が電話を取ったら「○○さんから電話だよ~」と伝え電話を切る
(3)担当者不在時はCLRボタンを押し「ただいま担当者は席をはずしております」と伝え電話を切る
内線特番リストの様子
【評価】
(1)音声遅延、通話品質とも問題なし(さすがdocomoのガラケーです)
(2)取次転送の操作が非常に簡単で良い
◆ホームUサービスの評価
ホームUとは、月額490円でdocomoが提供するサービスです。
簡単に言えば、パケット代無料の無線LAN経由で、imodeの利用が可能になります。
http://www.nttdocomo.co.jp/service/convenience/homeu/index.html
ホームUを利用するには、以下の3つの条件をクリアする必要があります。
(1)お家でNTTのフレッツ回線を契約していること
(2)対応ホームアンテナ(無線ルータ)が必要なこと(※1)
(3)対応携帯が必要なこと → N-06A, N-02B, N906iL のいずれか
(※1)docomo推奨ルータ以外でも、手動設定で使用出来る場合もあり。
参考記事:チカチカの羅針盤さん
http://chika-rsin.sblo.jp/article/29716591.html
それから本サービスに加入すると、050で始まるIP電話番号を付与されます、
FOMAでかける場合と比べて、通話料金が3割安になり、
更にホームU加入者同士は通話料が無料になります。
【評価】
(1)確かにパケット代無料かつ高速でimodeが使えるのですが、あくまでもお家の中だけ、外では使えないということ。
※LAN間接続可能なルータを持ち歩くなら別ですが、そこまでしてimodeを見るか?ということですね。
(2)サービスに加入すると、050で始まるIP電話の番号が強制的に割り当てられるが、このIP電話は、他のSIP(skypeなど)とは排他利用になってしまうということ。
以上、N-06Aを普通の一般ユーザとは異なる視点で評価してみました。